色打掛や白無垢など、前撮りで人気の和装について紹介します。
基本は白無垢、色打掛、引き振袖の3スタイルです。神前での挙式の時に白無垢、披露宴で色打掛と室町時代から使い分けられてきました。
最近では江戸時代の武家の婚礼衣装である、黒の引き振袖も人気です。
前撮りでは色々な衣装を試せるので2~3種類の着物を着て撮影する人も多いそうですよ。
和装の婚礼衣装の中で最も格が高い白無垢。小物まで全て白で統一されており、邪気をはらい神聖な儀式に臨む姿を表現しています。
引用元:スタジオAQUA公式
https://www.studio-aqua.jp/studio/waso/
定番の綿帽子スタイル。角隠しは色打ち掛けにも使用されますが、綿帽子は白無垢だけに用いられるので、せっかく白無垢を着るなら綿帽子で…と思う人も多いようです。近年は洋風にアレンジした綿帽子が用いられるケースもあります。
白と黒のモノトーンなふたりの間に赤い番傘がいいアクセントになっていますね。
引用元:東京装苑公式
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白無垢に洋髪というのも最近増えてきているスタイルのひとつ。自分の好みに合わせてアレンジできるので、個性を出したいという人から人気を集めています。おおぶりな生花を飾るとインパクトがあり、ぱっと人目を惹きますよ。
引用元:華雅苑公式
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東京の沼袋氷川神社での1ショット。神社や寺など伝統的な場所で映えるのも白無垢ならではのメリット。和装の場合、結婚式本番は屋外に出ることはあまりないので、前撮りでロケーション撮影したいという人は結構多いようです。
赤や金など華やかな色打ち掛けは、室町時代から武家女性の礼装とされてきました。披露宴でのお色直しでよく選ばれます。
引用元:ワタベウエディング公式
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色鮮やかな色打ち掛けは意外と洋風のロケーションとの相性はバッチリ。背景をシックにまとめれば色打ち掛けのあでやかさが際立って絵になる一枚に仕上がります。色打ち掛けは引き振り袖に比べて重量があるので、スタジオ撮影を選ぶ人も多いようです。
引用元:スタジオAQUA公式
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色打ち掛けの鮮やかさを前面に出すために、あえて背景を単一色でまとめるのもひとつの方法。スタジオ撮影なら背景色を衣装のデザインに合わせて選べるので、カメラマンやスタッフと相談して一番衣装が映える背景を利用してみましょう。
こちらの写真は黄色がかった白の背景で、少しレトロな雰囲気を演出しています。
裾を引いた引き振袖は、江戸時代の武家の婚礼衣装。正式な式服なので挙式でも切ることができます。一番人気は黒地の引き振袖(黒引き)です。
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東京・熊野神社での1ショット。一番人気の黒引きはシックな装いで、袴姿の新郎との相性も抜群。写真のように色とりどりの花をあしらったデザインなら緑のバックにも映え、ひときわ目立つ存在感を醸し出すことができます。
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引き振り袖は色打ち掛けと違って帯を見せられるところが特徴。バックスタイルで撮影すれば帯の美しさを前面に出した引き振り袖ならではの一枚ができあがります。本番の結婚式ではゲストにあまり後ろ姿を見せることはありませんので、前撮りではバックスタイルでの撮影もぜひ取り入れてみたいところですね。
様々な色や柄がある和装の小物。名前や使い方をマスターして、自分らしさを演出しましょう。
組合せやデザインを変えることで印象ががらりと変わります。落ち着いた印象を与えるかんざし、花飾りが付いた華やかなつまみ細工かんざし、コサージュのように使えるお花飾り、モダンなラインストーンなど。ヘアスタイルや着物の雰囲気に合わせて選びましょう。
引用元:東京装苑公式
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白無垢に合わせて真っ白な花飾りをチョイス。白無垢には綿帽子や角隠しなどの和髪を選ぶのが定番ですが、あえて頭部を隠さず、清楚な花をあしらうのも近年人気のスタイルのひとつとなっています。
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文金高島田と呼ばれる白無垢の定番ヘアスタイル。高い位置で結い上げたかんざしなどをあしらい、華やかな印象に仕上げます。髪型自体はいくつもバリエーションがあるわけではありませんが、飾りの組み合わせを変えれば十分個性を引き出せます。
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扇を思わせるようなめずらしいヘアアクセサリー。どの角度からも見えるのでいろいろなポーズで撮影できるのが魅力です。ヘアアクセサリーの中でもやや大ぶりなサイズですが、白無垢に合わせて真っ白な飾りにすれば悪目立ちすることもありません。
神前・仏前式をでは、「魔除け」の役割を果たす白い綿帽子をつけます。結婚式でしか身に着けることができないアイテムなので、前撮りでも人気だそうです。
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ホテル雅叙園東京の中で撮影したワンシーン。荘厳な背景に伝統的な綿帽子+白無垢の姿がよく映えます。髪型は洋髪ですが、綿帽子をかぶれば和装の雰囲気を出すことができます。かつらは重くてつけたくないけど、伝統的な髪型も捨てがたいという人は綿帽子を活用するのがおすすめです。
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髪を高く結い上げ、その上から綿帽子をかぶった定番スタイル。清楚でつつましい姿は時代を超えて今なお愛され続けています。写真のように背景を黒にすれば白さが一段と際立ち、美しいコントラストに。
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白無垢と言えば純白をイメージする人も多いのですが、赤いアクセントを取り入れた「赤ふき白無垢」というスタイルもあります。その場合、綿帽子にも赤い縁取りを入れるのがポイント。おめでたい紅白の衣装として人気を集めています。
文金高島田の髪を飾る帯状の白い布です。挙式や披露宴で使用されます。明治時代以降、主に色打掛の挙式に用いられてきました。
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色打ち掛けに角隠しという定番のスタイル。帯状の白い布をつけるという形をベースにすれば、飾りはいろいろアレンジ可能。写真のように小物の扇子の色と合わせた飾りを選ぶと統一感が生まれます。
帯の左側に挿す布袋に入った短剣です。自分で自分の身を守るためにという意味が込められています。
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あでやかな色打ち掛けにさりげなく忍ばせた懐剣。写真のように無地のベージュにすれば色打ち掛けのデザインの邪魔にもならず、さりげないアクセントになります。
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こちらは白無垢に真っ赤な懐剣を合わせたスタイル。赤いアクセントを取り入れることでおめでたさと白無垢の純白さがひときわ目立っています。
新郎新婦が持つ扇子。打掛の時に使用します。末広がりに幸せになるようにという願いが込められています。
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新郎は白、新婦は金色と、それぞれ異なる色合いの扇子を持つと華やかな印象になります。どちらもお祝い事にぴったりの色合いなので縁起物として喜ばれますね。
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白無垢に合わせて真っ白な扇子を持つのも◎。全体的に統一感が増しますし、純白の花嫁という印象がより引き立ちます。
帯締めは着物の小物の中では最も重要と言われているぐらい、仕上がりを左右するものです。帯の中央に際立つ存在なので、せっかくの和装も帯揚げ次第ではあまり良くないと感じられてしまいます。一番センスが光るポイントでもあるので、小さいからどれでもいいと思わずにこだわって選んでおきたいですね。着用する和装とのバランスもちゃんと意識しましょう。
特に大事なのは色の組み合わせ。上品にしたい場合は、着物と同系色。もしくは帯と同系色ですね。ただし、ちょっと無難すぎるなとか、和装での前撮りだからもう少し華やかにしたいな、という希望があれば色をアレンジして目立たせることもできます。
また形状も2種類あり、組紐と呼ばれる一般的なものと、丸ぐけと呼ばれる布で綿をくるんだものとがあります。一般的に丸ぐけはカジュアルで普段着として使う着物の帯締めなので、花嫁さんらしい帯締めを選んでくださいね。
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引き振り袖の中でも人気の高い黒引き。シックな装いですが、帯締めに鮮やかな赤を取り入れることでワンポイントアクセントになります。
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こちらは着物と同系色の帯締めを使ったケース。淡い色合いでまとめているので女性らしい柔らかな印象を与えます。
帯揚げは帯を結んだ際に見えてしまう紐や枕などを隠すために使われるのですが、着物を華やかにするための目的もあります。花嫁さん用としては、とても華やかなものが好まれます。総絞りのものは華やかで格式も高く、和装の前撮りにはぴったりといえるでしょう。
実は帯揚げには、子宝に恵まれますように、というような意味が込められています。
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東京・熊野神社での撮影。緑を背景に黒引きが映える一枚です。真っ赤な帯締めより少し薄めの帯揚げを使うことでギラギラ感のないしっとりとした雰囲気に仕上げています。
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懐剣の房の色に合わせれば色浮きすることなく、さりげないアクセントとして取り入れることができます。
和装の時に裾をたくし上げた際に用いる帯です。和装の帯の下に添えて締めるものになっているので、和装のアクセントにもなります。抱え帯は普段着として使う着物ではあまり使うことがなく、晴れ着の時だけに使う装飾です。こちらも帯締めや帯揚げなどと同様に色の組み合わせなどを考えながら決めるといいでしょう。
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帯締め、帯揚げ、抱え帯をすべて同じ色で統一。黒引きの中央に赤いアクセントをまとめるとより引き締まったスタイルになります。
足元を彩る草履は、ある程度色が決められていることがほとんどです。白無垢の場合は白ですし、色打掛を選んだ場合は金となっています。白か金どちらかが主流なので、色で迷うということはほとんどありません。ただし、この和装にはこれ、と決まりとしてあるわけではないので、お気に入りの草履がある場合はそれを使うこともできるでしょう。
撮影で使うだけなので歩きやすさはそれほど重要ではないかもしれませんが、写真になった時に足元だけ浮いてしまわないように、そしてせっかくの着物を美しく見せるために、おとなしめの色が好まれます。
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和装の場合、立ち姿で撮影すると草履は裾に隠れてしまうので、座って撮影するときはあえて草履を見せるポーズもあり。白足袋に赤の草履はコントラストが美しいですし、紅白でめでたい印象を与えます。
着物の内側に着用する長襦袢に縫い付けるもので、襟元から見えるため顔周りの映りを左右する小物といえます。昔は半襟といえば、汚れを防止するためのものとして用いられてきました。でも今は汚れ防止という意味も残しつつ、アクセントやおしゃれとして用いることが多いです。同じ着物でも半襟を変えるだけで雰囲気がガラっと変わる、ということもあって、いろいろなコーディネートを楽しんでいる人も増えました。花嫁としても、半襟で顔映りよくなったりすればうれしいはず。
基本的には季節ごとに合った刺繍がされているものを選ぶのですが、もちろん季節を問わないものも多いです。より顔映りを良くしてくれるものを探してくださいね。
引用元:スタジオAQUA公式
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市松模様がほどよいアクセントになっているところが特徴。手に持っている小物の番傘の色と合わせているところもおしゃれですね。
漢字では「筥迫」と書きますが、着物の胸元に差し込まれる小物です。いわゆる化粧ポーチのようなものというとわかりやすいでしょうか。江戸時代には、化粧道具などを入れて使われてきました。ちょっとした時に必要となる荷物を入れるもの、と考えてしまうとそれほど重要ではないように感じるかもしれませんが、実はとても深い意味が。それは、「夫以外の男性には染まりません」という花嫁の強い意志。和装での前撮りでも小物として用意しておきましょう。これからの2人の愛を固いものにするためにも、はこせこは重要です。
引用元:スタジオAQUA公式
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懐剣と同じ色のはこせこを取り入れたスタイル。長襦袢と半襟が白なので、金色の小物がひときわ映えます。無地なので色打ち掛けとケンカしないところもポイントです。
引用元:クレール公式
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赤ふき白無垢に合わせたはこせこ。ぱっと見た限りでは目立ちませんが、赤い縁取りがかわいらしく、全体的な統一感も崩さないところが特徴です。